食事療法
一番重要な治療法
糖尿病の治療の基本は、「血糖コントロール」といい、高血糖を改善し、血糖値をできるだけ適正な範囲内に保つことです。
血糖コントロールを行えば高血糖が引き起こす合併症を防ぐことができ、
健康な人と変わらない日常生活を送ることもできます。
また、急性の合併症を起こさないようにしたり、血圧やコレステロール値などを正常に維持することも血糖コントロールの目的です。
すでに合併症を発症したとしても、血糖をコントロールすることで進行を抑えることが可能になります。
もっとも効果的で、一番重要な治療法であるのが食事療法。
適正におこなうことで、どの治療法よりも改善する可能性は高いのです。
なぜ、それほどこの食事療法が糖尿病の治療には効果的なのでしょうか?
食事の量により、インスリンの分泌量が影響されます。
糖尿病の人はインスリンの作用が低下しているので、たくさん食べ過ぎると、さらにインスリンの作用が低下して血糖値があがってしまいます。
長い時間、膵臓が高血糖にさらされることは大変危険です。
膵臓が正常にインスリンを分泌できなくなり、そのうちインスリンの分泌をしなくなってしまうからです。
そこで、食事療法で不足しているインスリンの働きにあった量の食事をとるようにコントロールします。
そうすることで、食べ物から得たブドウ糖をインスリンがうまくエネルギーとして利用できるのです。
そして、血糖値をおさえ、膵臓の負担を軽くして、再び正常に機能させます。
カロリー計算をしよう
糖尿病と診断されてから、初めてカロリーについて考える方も少なくはありません。
食事療法では、日常の生活強度に合った食事をする必要があります。
食べてはいけないもものはありませんが、自分に合った分量で、必要とするすべての栄養素をとるようにしましょう。
家族とは別々のものを食べるようなイメージですが、バランスのいい食事なので、家族と一緒に食べられるようです。
一日に食べる量は医者から指示がありますが、目安は次のようになります。
総エネルギー量=標準体重×仕事別消費カロリー
一日に必要なカロリー(1㎏あたり)
室内中心の生活(事務職・主婦など)=25~30kcal
普通の生活(製造や販売・自営業の主婦など)=30~35kcal
重労働に携わる生活(農業・建築業など)=35kcal
一般的に肥満の方は25kcalから、それ以外の方は30kcalからを目安にするといいようです。
中高年の平均だと、女性で1400kcal、男性で1600kcal前後になります。